ぼぶろぐ

2代目ボブちゃんとの日々 -HONDA X4 type LD 2003-

ボブちゃんが来た!

彼は4トントラックのゲートで降りてきました。

暗がりでよく見えないけど、間違いなくボブちゃんです。記憶の中のシルエットが現実として目の前に蘇りました。

宝塚から長旅ご苦労様です。

会いたかったわ〜

待ち焦がれたわ〜

 

急いで身支度して、着いたばかりのボブちゃんに起きてもらいます。

一発セル始動した4気筒のアイドリングは寒さで不安定。

ちょぴっとチョークを引いて元気になってもらいます。

カーボンサイレンサーの音は初耳ですが、それは声変わりと納得します。

ちょっと声が大きいけど、乾いた響きは悪くないし、イマドキの規則正しい綺麗なインジェクションには無い、安定性の無い振動がちょっと可愛いの。

 

新調したヘルメットをかぶり、ゴアテックスのウインターグローブをはめます。

乗せて!

と彼に声をかけて跨ります。

両脚が地面に…?

あれ?

踵まで着くね。

脚伸びた?

伸びねーよ。

扁平率の違うタイヤの影響ね。

ドキドキした気持ちが安心感に変わります。

懐かしい。

いきなり馴染んだわ。

 

さあ、どこへ行こうか。

どこでもいい。

懐かしさと、相変わらずの荒々しさと、

美しいシルエットに暫し酔います。

 

酔いました。

痺れました。

濡れました。

 

初めて会った16年前の緊張感とはちょっと違った気恥ずかしさに包まれて、交通量が少なくなった都心の道で、再会したばかりの彼とデートを楽しみました。

大切にするわ。

仲良くしてね。

ボブちゃん大好きよ。

お帰りなさい!

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